全体主義の起源とは?
2019.5.24
5月は、以前はもう少し過ごしやすい気候だったと思うのですが、これも地球温暖化の影響でしょうか。
ところで、
現在、ハンナ・アーレント著『全体主義の起源』第1巻を読んでいます。第1巻は反ユダヤ主義を扱っています。
序文は、カール・ヤスパースが記しており、見返しには「過去の虜にも未来の虜にもならぬこと。まったく現在的であることが重要である。」とあります。
この言葉が、アーレントが言わんとすることを端的に表しているように思うのですが、全体主義を可能にしたものは一体何だったのか、ということについて、本を通して論じられていきます。
彼女の考えでは、フランスにおけるドレフェス事件が、その歴史的転換点であったとされます。
全体主義では、
public life
public opinion
common welfare
これらが存在せず、人間は個々に分断され、繋がりを持てずに孤立したまま、各々がIdeologieの実現の為に動員され、排除するものを創り出すといいます。
この排除する対象について、国家が合法的にユダヤ人集団を選択するまでが記述されます。
キリスト教社会において、ユダヤ人憎悪は宗教上の対立から過去より継続してきたものだが、それが19世紀末になって政治的な運動へと発展していった。
アーレントは、反ユダヤ主義が国民社会主義イデオロギーの核心となったのは偶然だと思われている、しかしそうではない、と指摘します。
かと言って過去から継続してきた反ユダヤ感情に基づく〈永遠の反ユダヤ主義〉理論などの不完全な作業仮説は否定します。
反ユダヤ主義は、ヨーロッパにおいて帝国主義が擡頭し国民国家体制が崩壊していくに比例して成長していったというのがアーレントの主張です。
19世紀から国民国家が形成されていった、というのが一般的な理解ですが、1860〜70年頃から徐々に国民国家体制は解体されていき、第一次世界大戦の開戦時には完全に崩壊していたといいます。
数年前、ポーランドを訪れた際にアウシュヴィッツ収容所を見学しましたが、人は人に対してこれほどまでに残虐になれるのかと、想定していた以上のショックを受けたことを思い出すのですが、とどのつまり私の感じる悲しみや理解は、表層的なものです。
生まれた時代も国籍も違えば、100%理解することは不可能ですので、目の前で起こっていたことに関するユダヤ人であるアーレントの分析、というのは非常に興味深いものがあり、この先も読み進めていくのが楽しみです。(ユダヤ人であるが故のバイアスがかかっている可能性も無きにしも非ずですが、現段階では判断できず)
アーレントを画像検索したら、こんな写真が出てきました。
彼女について映画化されていたことを初めて知りました。アイヒマン裁判の傍聴に出向いた後に語ったことなどが取り上げられているようです。
DVDを借りるか購入して観てみようと思います。
鴨のロティ by ヘルシオ
2019.5.6
大型連休も最終日を迎えました。
私は勤め人ではないので、普段と何も変わらない生活を送りました。
さて。
表題のとおり、鴨胸肉をSHARPのオーブンレンジ 、ヘルシオでローストしました。
何故わざわざブログで書くかと言うと、
ヘルシオの底力に驚かされたからです。
ヘルシオはつい先日購入したのですが、
届いた日には牛の塊肉を焼きました。
しかし網にそのまま乗せた為に、必要以上に脂を
奪ってしまってあまり美味しく感じられなかったので、あれ?と拍子抜けしたのでした。
しかしこれだけSHARPが力を注いでいる製品、
そんなはずはないと、
今回は鴨胸肉を塊の状態で購入し、
牛肉の時と同じウォーターオーブンで焼いてみました。
今回は脂をソースとして使うのでお皿に乗せた状態です。
鴨胸肉は留意しないとパサパサになりやすいので、
低温調理が望ましいとされています。
出来上がりの合図があり開けてみると。
、、!!
皮には焼き目が付き、
中身はレア、
水分を程良く含んでふっくら焼きあがっています。
最近は他のメーカーがお手頃ラインでも過熱水蒸気を謳ったオーブンレンジ を出しています。
しかし、スタート時から過熱水蒸気のみで食材に熱を加えるのは、SHARPの特許技術らしいですね。
他のメーカーは、従来型の温め方をした後に
水を吹きかけるので
鴨胸肉のようなパサつきやすい食材は
始めの段階で水分が飛びやすいと思います。
ソースは、鴨肉から出た脂、バルサミコ酢、醤油、バターをフライパンに入れて温め、
バターが溶けたら完成です。
フランスで購入したカシスのマスタードも添えます。
こんなにヘルシオを絶賛しているのは、SHARPの関係者だからというわけではありません(^^;;
この技術を家庭用調理家電に導入してくれたことに、凝り性の私としては感謝の意を表明したく、、
ブログで書いてみました。
シャープといえば
「目の付けどころが、シャープでしょ」
のキャッチコピーが印象的です。
子供心に、
(謙虚が美徳とされる日本で大きく出るのね)と
思っていたのですが、有言実行タイプなんですね。
格好良いです。
(私は民放を全く見ないので、いまだにSHARPのテレビCMはあのフレーズだと思っていました。今調べたら19年前の2000年に変更されていたらしく、そのことに驚愕しております。)
フロマジェダフィノワの件
2019.5.1
今日から元号が「令和」となりました。
それはさておき、、
チーズは以前より好きでしたが、
最近はプラスαが個人的なブームです。
特にお気に入りは、
フランスのフロマジェダフィノワのペッパータイプを、
オーストラリアのクラッカーに乗せ、
スペイン産の蜂蜜「ユーカリ」を少し垂らし、
干し葡萄を1〜2つ添え、
ワインのお共に。
ワインはもちろんのこと、チーズや蜂蜜も種類が豊富なので、組み合わせ次第でいろいろなアレンジが楽しめます。
蜂蜜専門店では何種類か試食しましたが、同じ蜂蜜でも味わいや香りが異なり、いつも新たな発見があります。次に購入を考えているのは、「松の木とヒース」の蜂蜜です。
私は輸入食材(特にヨーロッパ)を購入することが多いので、少し前の日EU経済連携協定は喜ばしいニュースでした。
New MacBook Air
2019.3.24
先日新しいMacBook Airが届いたので
今日開封して初期設定しました。
この13.3inchは人気のようで、青山や銀座などの実店舗でも在庫がなく、Apple公式オンラインストアで注文して到着まで約1ヶ月かかりましたε-(´∀`; )
これまで使用していたものと、外形は全くと言って良い程同じ。
充電部分の形は少し変化しています。
従来型
新式
PC画面は下段に表示されるアイコンが、ややアニメーションチックになりました。
従来型
新式
(この間に発売されたものを見たことがないので、どのタイミングで仕様変更されたかは分かりません)
これまで使っていたものは、購入してからおそらく8年ぐらいは経つのではないかと思いますが、
電池の減りが早くなったことを除いて稼働に問題はなく、Macの優秀さを実感して次も同じものを購入しました。
この子とも長いお付き合いになることでしょう✨💻
(2019.3.26 後日新しいPCを使って作業をしてみたら、操作上の仕様変更が結構ありました。)
サリン事件から24年
2019.3.21
24年前の昨日(1995年3月20日)、地下鉄サリン事件が発生した。
あれから24年も経った。
実家の最寄駅を走る丸ノ内線もサリンを散布された路線のひとつだったが、本線はサリンを撒かれた後も途中で運行を休止せず、終点の荻窪まで走らせ更に折り返し運行を続けた。当時、化学テロという予期せぬ事態を把握することに時間がかかった為に適切な対応ができず、被害が拡大したという。
日比谷線の小伝馬町駅では、乗客が車内からサリンの入った袋をホームに蹴り出し、電車の強風と、換気の悪い地下という条件が重なってより被害が膨らんだ。この乗客に責任はないが、犯人達が地下鉄を選んだ理由はここにあり、死者が出たことを聞いて笑って喜んだという後日録を読んで苦々しく思った。
事件の起こった日は、小学校の担任の先生から事件についてその段階で分かっている範囲で説明があり、その日は授業が中断され、目白にある日本女子大附属の小学校に父兄が迎えに来ることになった。
生徒達は肉親が現れると安堵の表情で帰っていった。
クラスに残る生徒が半分以下になっても私の迎えは来ず、何か事情があるのではないかととても不安になったことを覚えている。
子供の学校行事関連は母の管轄下にあった為、私は母が来るものと思っていた。
ところが現れたのは父で、平日の昼間にスーツ姿の父が学校にやって来た違和感と、危険な事件が起きている恐怖で、やや興奮気味であったように思う。
丸ノ内線の終・発着駅が最寄りである私の家族がこの電車に乗り合わせていた可能性もあり、もしそうだったらと思い、事件の数日後に泣いたことを、今日思い出したのだった。
今も後遺症で苦しむ被害者の方がいると聞きます。
亡くなられた方の中には、今の私と同じ33歳の女性も含まれています。きっとやり残したことが沢山あったと思う。
御遺族の気持ちを思うと本当に心苦しいです。
日本に残る極刑は、御遺族の気持ちを少しは緩和したのでしょうか。死をもって罪は償われたのでしょうか。
被害者13名の御冥福をお祈り申し上げます。
キャンティ・クラッシコ・リヴェルナーノ2013
2019.03.14
ワインに詳しくはないですが、たくさん流通しているキャンティの中でも、クラシコが冠されたものはサンジョヴェーゼ(ぶどう品種)の割合が高いそうです。
ワイン通の方の話によると、キャンティを飲むならクラシコに限るとのこと・:*+.*1/.:+
キャンティクラシコのラインナップの中で、今回購入したリヴェルナーノ2013は、
「ラッダ村の生産者で650mの標高からエレガンスに富んだワインを造る。真南の畑の葡萄を用い凝縮感があり、かつしなやかな果実味の、キャンティクラッシコ屈指の名品です。」
と説明書きがありました。
ラベルがクロアチア国旗のようです。
帰宅して早速開けてみます。
コルクの香りが芳しい、、
そして舌に残るワインの余韻が長い、、
違いますね、違いました。
ワイン師匠に報告したいと思います。
今日は伊勢丹の地下がとても混んでいて、特に普段少なめの男性客が多かったのですが
そういえばホワイトデーですね💑
*1: °ω°